子どもがすぐに答えてはくれませんね。

学校に来れないという不安。

経験を持たない子人間にとって大切なのは、誇りと、名誉と、品位です。自分のやっていること、自分の人生、仕事に対して誇りを持って、それを大切にして生きていれば、おのずから信用はっいてくるし、品位も出てきます。かつて、ピーター·ドラッカーも、
経営も究極は品位だと言いました私が、品位ということを本当に納得できたのは、黒人解放運動の指導者であるキング牧師を見たときです。彼は、権力や社会の矛盾に対して反逆する人生を送りました。彼はそれでも品位を失いませんでした。それは、自分のやっていることに誇りを持っていたからに違いないと思えるのです。
結局、きれいに生きよう、美しく生きよう、誇り高く生きようとしている人間は、人からも信用され、信頼され、品位も備わってくるのです。
学校や社会に出る

大学受験がやってくる。

本当の人生の勝利者は、こういう人間のことを言うのです。
母親は子どもに、人の目よりも大切な目があることを教えてやれアメリカの裁判所は、言葉を述べさせるとき、るということでしょう。
るのです証人を出廷させ決して嘘いつわりを言いませんという誓いの聖書に手を置かせます。バイブルを絶対と信じている人が多数いアメリカ人にとってもっとも大切な価値観は、バイブルの中にあバイブルに最高の価値観を置く欧米の文化は、すなわち罪の文化と言えるでしょう神は自分のことをどう見ているかという、自分対神の一本の線が、生きる価値観として引かれています。母がいない人生などは考えられませんでした。

先生ほどいい


誰が見ていようと、誰も見ていなかろうと、神の目はあざむけません。
それが欧米人の正義感を支えるバックボーンとなっているのです。
それに対して日本では、ルース·ベネディクトが菊と刀という著書の中で
恥の文化と象徴的に述べているように、いちばん大事な価値観は世間さまです。世間のみんなが自分をどう見ているかということが、何より気になるのです。
この日本特有の文化は、江戸時代の五人組制度などにより、いっそう強化されることになったのではないでしょうか。五人のうちひとりでも罪を犯したら、ほかの四人も同罪とするというこの決まりは、お互いに監視し合い、干渉し合うという体制をつくりあげまししかし、人の目を気にし、人に後ろ指をさされないようにという感覚で行動を規制していくのは、決していいことではありません。誰も見ていなければいいとか、ばれなければ何をやってもとがめられない、ということに通じてしまうからです。
では、何を価値基準にして、自分の行動を決めていけばいいのでしょう。特定の宗教を持たない日本においては、それは、天に対する畏敬の念ではないかと思います。
高校その次

子どものころを振り返ってみて

練習よりも遊びたい気持のときが多々あります。
天に向かつて本当に恥じない一日であったかという、内省の気持ちです。
ナ、あるいは、良心と言い換えてもいいでしょう。一日の終わりに自分の良心に問うという精神の営みが、清廉な人間をつくっていくひとつの要素だからです。
このことに関して、小学生のころ先生に言われた言葉が忘れられない、と言っている知人がいます。子どもたちが何か悪いことをして、それがばれてしまったときのことでした子どもたちを集めた先生は「きみたちは、誰も見ていないと思って悪いことをするけれど、必ず見ている人がいる。

が見ていると思う?」
と一人ひとりにたずねました。
答えました。
みんなは思い思いに、神様とか、親とか、お日様などと先生は
間違いではない。間違いではないけれど、神様を信じていない人もいるし、親はいつも緒じゃない。
子育ての両極端ということなのです。

子どもは身につけることができます。

太陽は曇っているときは隠れてしまっている。いつも、どんなときでも見ているのは、それはきみ自身だと言ったのです。
子ども心に、それはぐさりときたそうです。どこに隠れようと、布団をかぶっても、地下にもぐっても、自分からは逃げられないのです。それ以来、大人になってからも、何かしようとすると、その言葉が浮かんできてしまって、悪いことができなくなってしまったといいます彼は、犬の散歩をしているときでもその言葉が浮かぶので、しまいますと苦笑していました。
子どもがすぐに答えてはくれませんね。

子どもに無用のストレスと抑圧を与えるだけです。

子どもが何か言ってきたときに受け止めることを基本
糞の始末もきちんとやってそれは、言い換えると、自己を客観視しているということです。自分をもうひとりの自分が見ていると自覚して内省できる力は、きわめて大切な力と言えます。先生に教えられたというこの言葉を、すべての母親の口から、子どもに言ってほしいと思います母親は、子どもの心を育てるという大切な役割を持っているのです。大人になってからも心に残る言葉というのは、母親から言われた言葉が多いものです。その
母のひとことを支えに生きている人も多いのです。前にふれた武田鉄矢氏の
母に捧げるバラドは、母の言葉がそのまま歌になっているではありませんかこれだけはわが子に許せない、という一線を明快にせよインド独立の英雄ガンジーの親は、彼が子どものころ、言うことを聞かないと、断食という罰を与えたそうです。