子どもが生まれたときは同じ会社

成績だけでその子の能力を差別して

教育をしていることになります。時代や国家の風習の違いがあるとはいえ、ずいぶん厳しい教育法です。これを、もし現代日本において行うと仮定したら、そのすごさがわかるというものでしょうガンジーの成人後の活躍は、私があえて言う必要もありませんが、一点だけ述べると非常に自分に厳しい人であったようです。多くの要素がからまって彼の人格が形成されたのは当然ですが、大きな影響をもたらしたのは、やはり子ども時代に受けた、親の妥協を許さぬ育て方でしょう。
今、原稿を書いていて、自分でもびっくりするくらい、十代に読んだ本の内容や、親と語り、友と論議を交わしたことが鮮明によみがえってきます。それほど感受性が強く、記憶力も吸収力も伸びる時期が、十代なのです。
この時期でのめぐり合いというものが、人格形成の深い部分を決定的に左右するというのは、間違いないと言ってよいでしょう。人間とは、どんどん変わっていく存在です。要は何に影響されて、どう変わっていくのかということです。
父親が外で働く時間が増えそのギャップを埋めるため

子どもを絶対

変えよう、変わろうと意思決定する中枢部分は、実は母親ともっともかかわりの深い四歳までの第一期、そして情緒、判断力、意志力などをつくりあげるといわれる十二十四歳ごろの第二期までに大部分が形成されると言われています。さらに、それらの基礎能力を基盤に、グーンと吸収力が伸びていく十代において、いかなるものにふれ合うかが、子どもにとって、生き方の大きな岐路になります。
現代では、子どもが秘めた大きな力を、むしろ抑え、制限し、場合によっては殺してし
まっている風潮が、社会や親にあります。その毒素の最たるものが、希望を見出せず、希望をつくりだそうともしない親の生きる姿勢にあると考えられる例があまりに多いのです。母親に対抗するのです

子どもの自主性


親が積極的に生きることをすでに投げている場合ほど、子どもは精気と自立を奪われてしまうのです失敗しようと、傷つこうと、よりよき変化を求めつづける親の生きざまが、来持つ、底知れぬ力を引き出す引き金になります子どもが本ガンジーの親は、断食の罰を与えました。これはあくまで私の想像ですが、彼の親もまた、その期間は一緒に断食していたのではないでしょうか。断食の苦しみをいちばんよく知っているのが自分であればこそ、断食せよと、心を鬼にしてわが子に語れたのでしょう。
そこには、これはわが子に許せないという明快な一線があります。よりよき人生への一線を画する必死な戦いが親にあればこそ、確信を持って愛する子どもに言いきれるのですそこには大きな救いと発展性があります。
子どもは、いつもふれ合いの質をかぎ分けているのです価値観が多様化しているからこそ、真善美
の尊さを伝えたい今の世の中をひとことで表現するならば、かなりごまかしのある世の中となるのかもしれません。
子どもがすぐに答えてはくれませんね。

しつけによって身につけたマナーだったのだろう。

子どもは自分のセンスを否定されたと感じ
価値観が多様化して、何がで、何がなのか、わからなくなってしまい、その混乱のなかで平気で嘘やごまかしがまかり通る部分があり、またそれを許容する社会になっているような気がします住専問題ひとつとっても、バブルに踊った人間たちが、いい加減でずさんな取り引きをしながら湯水のようにお金を使い、あげくのはてに借金を返せなくなると、そのツケを国民に回して何ら恥じるところがないというのは、まさに時代を象徴しているのではないでしょうか虚業がはびこり、それを指弾するのにてこずる時代になると、本当に汗を流し、知恵や創造力をしぼり出しながら、ギブアンドテイクの関係で利益を得ていくことがばからしくなってしまいます。
伸びた子がいました。

子どもがいるわけじゃないんですから。

なんでオレだけが苦労を背負い込まなくちゃならないんだというわけです。よそさまもごまかしているんなら、こっちもごまかしちゃえとばかりに、要領よく生きていこうとする人間がふえていくはずです。
このような事態は、健全な商取引を崩壊させることになるし、ひいては国家社会の存続を危険にさらし、国民の生きる基盤を失わせることにつながっていきます。
私はこのような時代にこそ、の尊さを子どもたちに伝えていくべきではないかと考えています誠実に徹するとき、人生において恐れるものなしとトルストイは語っていますが、いつの時代でも、ごまかしのない誠実な人間性が、人間の幸せの基盤となるものです。
子どもは確実に変わりはじめる親は頭のいい子

子どもより早く生まれている分

父親が苦労して財産を作ったというような例
今はある部分では、誠実な人間性などどこかに吹き飛んでいるから、不幸な時代なのです。
かつて親たちは、ひとつの信念を持って子どもたちを教育してきました。
何をやってもいいけど、人さまに迷惑だけはかけるなよ

おまえの好きなことをやってかまわない。そのかわり、嘘だけはつくなこの言葉からもわかるように、親たちは一様に他人に迷惑が及ぶことや、不誠実な人生を歩むことを嫌い、の世界で一生を終えることを、人間が歩むべき道だと心得ていました。